ドラマの内容ではなく愛月浪（エウォルラン）に度肝を抜かれた？ トンイ第33話解説（あらすじ含む）
2015/04/06
[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ（同伊：동이）の第33話の解説（あらすじ含む・ネタバレあり）です。
宮女たちの体調不良の原因が怪疾（ケジル：괴질：コレラのこと）ではなく、おしろいに含まれる鉛だということが判明しましたね。
けれど、張玉貞（チャン・オクチョン：장옥정）の母が仕掛けたワナを強引に使うことなく、自分の良いように転がしてしまいました。オクチョンは九尾狐（クミホ）のような女です！
さて、今回はドラマの内容よりも、エンディングの愛月浪（エウォルラン：애월랑）に度肝を抜かれた人のほうが多いのではないのでしょうか？
韓国でトンイが放送された時も、昨年NHKBSでトンイが放送された時も、色々な意味で大反響のあった楽曲です。
旧トンイ考でも、チャン・ユンジョン「愛月浪」 禁断のエンディング曲として、歌詞と訳、そして歌唱するチャン・ユンジョン（장윤정）を紹介しています。
いまのところ違和感が大有りでしょうが、徐々に慣れてきます。そして、後日、この曲にマッチした状況が生まれ、 復権を果たします。そのことについて書いた記事もありますが、今のところネタバレになってしまうため伏せておきます。
ところで、チャン・ユンジョンの声を聞いて『聞き覚えのある声』と思った方も多いのではないでしょうか？実は李祘（イ・サン：이산）のOSTにも彼女は参加しています。論より証拠で、下の曲を聴いてみてください。すぐにどんな曲だったか思い出すでしょう。
チャン・ユンジョン（장윤정） 約束（약속）
日本の歌手にもカバーされていますが、やはりオリジナルはいいですね～。
少しドラマのことにも触れておきましょう。
今回出てきた化粧品を扱う部署・補艷署（ポヨンソ：보염서）ですが、朝鮮の中期にのみ存在したと言われる部署です。朝鮮王朝実録を検索しても、粛宗（スクチョン：숙종）代の約190年前、第11代中宗（チュンジョン：중종）の記録に1度しか登場しません。
他の記録を見てもいつまであったかは定かではないのですが、第14代宣祖（ソンジョ：선조）のころには日本へ化粧品『朝の露』を輸出した記録もあり、粛宗代には行商人売粉区（ヘンサンイン メブング：행상인 매분구）が設置されていたことからも、少なからず化粧品が流通し消費されているため、この頃までは存在していたのではないかと思われます。
おそらくは、『贅沢は敵』との信念を持っていた第21代英祖（ヨンジョ：영조）か、孫の第22代正祖（チョンジョ：정조）が廃止したのではないかと個人的には推測しています。この二人には女性の頭に載せる加髢（カチェ：가체）を、贅沢だからと禁止した前科がありますから（笑）
【参考】 韓国歴史年表トンイ編 ・・・ 粛宗代の史実年表。性格的にあらすじのネタバレも含まれます。
【参考】 朝鮮時代の女性の髪型
第34話に続く
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