トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦い

トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦いはトンイ考の後続サイトです。韓国時代劇トンイについて歴史的背景などを考察します。

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剣は手に持ったまま?そして鞘は?

      2012/12/21

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華やかな王朝文化だけでなく、アクションも多いドラマ・トンイ。

MBCといえば、チュモンや新作ケベクなど、武人をモチーフにした作品も多いのですが、この2つは揃ってバッシングを受けています。

というのも、大軍を率いていたシチュエーションで、貧相な数十人のエキストラしか投入できていなかったからです。その点、ドラマ・トンイはお金のかけ方が違うのか、剣契(コムゲ)に大量のエキストラを投入しています(第40話)

このように、武人が多く出てくると、必然的に目に入ってくるのが剣の扱い方。

mixiのコミュでも「鞘はどうするの?」と、疑問を持つ方が多かったので、今回はこの点について解説します。

 

イ・スンシンの刀

上の画像は今でも日本ににらみを利かしている朝鮮随一の武将、忠武公(チュンムゴン:충무공)李舜臣(イ・スンシン:이순신)雙環大刀(サンハンテド:쌍환대도)です。

彼については韓国で大ベストセラーになったドラマ「不滅の李舜臣」の共同原作・「カレ ノレ:칼의 노래:刀の歌/邦題:孤将」を、拉致被害者の蓮池薫さんが翻訳しています。なかなか読み応えのある小説ですので、興味のある方は読んでみてください。

 

本題に戻りましょう。実はドラマでも誤った演出がされていて、彼は刀を手に持ったままでした。

けれども、実際には鞘に金具がついていて、専用の帯(ベルト)に通し、帯を腰に回して太刀を身につけます

朝鮮の刀

僕はアーチェリーをやっていたのですが、矢を入れるクイーバーという用具が、これと全くおなじ原理のものなので、感覚がつかめるのですが、必要に応じて腰のサイドにもてくることもできるし、背中側にクルッと回すこともできます。(家族に乾杯で松山ケンイチが行ったアーチェリー場はよく利用してました:笑)

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もっと言えば、日本でも室町中期以前は、帯刀(帯に刀を差す)せずに、ほぼ同じように扱っていました。イメージとしては腰回りで太刀がぶらぶらしている感じです。馬に乗るときには太刀の位置が可動的な方が、扱いの利便性がいいようですが、走るときには手で抑えておかないとものすごく暴れます。

 

どのドラマを見ても武人は太刀を手に持っていますが、合理性を考えても明らかにおかしな演出ですよね。特に、片手に刀・他方に鞘を持っていては、戦いに負けてしまいます。

そして少なからず剣を抜いたあと鞘を投げ捨てたりしますが、戦いが終わったあとに探しているんでしょうかね?闘いながら移動したりすると、見つけるのが至難の業です(笑)

ちなみに、鞘のことをカルジプ(칼집)というのですが、直訳すると「刀の家」です。戦いのたびに帰る家を捨ててはいけませんね。帰るところを探すなんてナンセンスです(笑)

※訳の都合で『刀』と表記することもありますが、朝鮮のものは『太刀』と考えたほうがいいでしょう。日本の帯刀の場合は刀の弧が上に向きますが、太刀は下に向きます。

 

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