トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦い

トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦いはトンイ考の後続サイトです。韓国時代劇トンイについて歴史的背景などを考察します。

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荘烈王后(チャンリョルワンフ)はどこに? トンイ第17話解説(あらすじ含む)

   

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ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第17話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。

粛宗(スクチョン:숙종)の母・明聖王后(ミョンソンワンフ:명성왕후)への薬の処方に疑惑があり、それをトンイが解決しようとしています。

けれど、これはフィクションです。トンイの絡みを抜きにしてもこのようなことはありませんでした。

さて、今回は、ドラマに登場していない重要人物、荘烈王后(チャンニョル/チャンリョルワンフ:장렬왕후:1624-1688)をちょっと紹介します。

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他のイ・ビョンフン監督ドラマでもそうなのですが、歴史ドラマといっても歴史の勉強はできません。あまりにも重要人物を端折りすぎるからです。トンイについては現状でも以下の3人が抜けています。

もちろんまだまだ挙げればきりがないのですが、少なくともこの3人がいなければ、歴史を紐解くことが困難です。

  • 荘烈王后(チャンニョルワンフ:장렬왕후:1624-1688)  粛宗の曾祖母にあたる
  • 東平君(トンピョングン:동평군)  粛宗が信頼を寄せていた王族
  • 宋時烈(ソン・シヨル:송시열)  西人(ソイン:서인)・老論(ノロン:노론)の領袖

そして、今回紹介する荘烈王后は、けっこうなキーマンです。

実は当時は、中殿(チュンジョン:중전)・王大妃(ワンデビ:왕대비)・大王大妃(テワンデビ:대왕대비)の女人スリートップ時代でした。※多くのドラマの中で王大妃は大妃(テビ:대비)と呼ばれています。

荘烈王后(チャンニョルワンフ)は第16代仁祖(インジョ:인조)の継妃で子を産まなかったため、粛宗とは血のつながりがありませんが、第19代の粛宗は仁祖の直系のひ孫なので、名目上の彼女は曾祖母ということになります。

第17代孝宗(ヒョジョン:효종)・第18代顕宗(ヒョンジョン:현종)の時代には、相次いで無くなった義理の息子や嫁への服喪のために、国家を二分する派閥闘争が行われ、ただ存在しただけで格好の闘争ネタとなりました。そして、粛宗(スクチョン)に代が移っても、同じく闘争の渦中にいました。

ドラマ・トンイを見ていればわかると思うのですが、粛宗の治世では朋党(プンダン:붕당)による派閥闘争が苛烈を極めていた時代です。そして、大別すると西人(ソイン:서인)v.s.南人(ナミン:남인)の構図がありました。

そして、西人側のバックボーンには明聖王后(ミョンソンワンフ)が、南人側には荘烈王后(チャンニョルワンフ)がついていたのです。このことからもわかるように、張玉貞(チャン・オクチョン:장옥정)の後ろ盾はまさに彼女でした。

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ドラマ・トンイに登場しないのにはわけがあります。王室の最高位にありながらなんの権力も持たず、弱体化する南人の象徴のような存在だからです。逆説的に言えば、女人天下の主は明聖王后であり、荘烈王后は長老でありながら全く刃が立たなかったのです。

かといって、オクチョンが南人の権勢復活の狼煙を上げた従4品淑媛(スグォン:숙원)に冊封された時期には存命でしたし、実のところ、政敵である明聖王后(ミョンソンワンフ)よりも4年も長生きし、南人の復活する過程を目の当たりにしていました。

彼女についての描写は、キム・ヘス版の張禧嬪(チャン・ヒビン)や、現在韓国で放送中の張玉貞 愛に生きるのほうが詳しく描かれています。機会があれば視聴してみてください。

 

第18話に続く

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